ソニー株式会社は、ブランド戦略の一環として、プロテニスプレーヤーの錦織(にしこり)圭(けい)選手(18歳)と3年間(2008年4月17日より2011年4月30日)の所属契約を締結。

錦織選手は、5歳からテニスを始め、13歳で渡米後、世界への挑戦を開始。2007年10月のプロ転向わずか5ヶ月後の今年2月17日に、米フロリダ州で開催された「デルレイビーチ国際選手権」にて日本男子16年ぶりに海外ツアーで優勝。同年4月の「デビスカップ」オセアニアゾーン一部では日本人最年少勝利の記録を達成。さらに男子テニスツアーのチャレンジャー大会「バミューダ・オープン」でも優勝し、日本男子史上最年少で世界ランキング99位に浮上するなど、日本テニス界へ新風を巻き起こし、現在最も注目されている男子プロテニスプレーヤーです。 ソニーのプレスリリースを引用続きはこちらソニープレスリリース

プロスポーツ選手が企業と契約することは当たり前なのだが、まずテニス選手で大きな契約をしている選手を知らない。よく聞くのはテニスメーカーの契約選手。

では、なぜソニーなのかというと錦織選手の経歴にヒントがある。ソニー創業者の1人、盛田昭夫氏の弟である正明氏が日本テニス協会会長という肩書きを持っている。そのテニス協会会長の正明氏が私財で設立した「盛田テニス基金」の奨学金の援助で、錦織君は米国のNBTA(ニック・ボロテリーテニスアカデミー)へテニス留学していた。

この関連からソニーと契約した可能性は高いと思う。

ただ何よりも盛田テニス基金というものが存在し、テニスプレイヤーを援助するものが存在していることに驚かされた。日本のテニス界は低迷していると言われるが、世界に通用するテニスプレイヤーを育てる環境が揃いつつあるだけでも、日本のテニス界には錦織選手以外にも可能性はあるかもしれません。