ナダル時代到来か!?フェデラー6連覇ならず。2008ウィンブルドンテニス決勝
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過去2年連続で決勝に進出しながらも、フェデラーの前に敗れ去っていたナダルにとって、今回の勝利はそのキャリアを変えることになる勝利となった。クレーコート以外でグランドスラムタイトルを獲得した。「前の2回の決勝では惜しいところで負けていた。だけど、彼(フェデラー)はナンバー1で、最高の選手だ。ここで5回優勝しているチャンピオンだ。今、僕が1つ取った。僕にとって、とても大切な日になった。」
今季の全仏オープンで4連覇を達成していたナダルは、1980年のB・ボルグ(スウェーデン)以来となる、同一年での全仏オープンとウィンブルドンの覇者になった。また、スペイン人の優勝者は、1966年のM・サンタナ以来となる。「この感覚を言い表すことなんて不可能だよ。このタイトルが獲れてただ嬉しい。僕にとってこの大会でプレーすることは夢だった。だけど優勝するなんてことは、想像したこともなかった。」(テニス365よりhttp://news.tennis365.net/news/today/200807/8280.html
私が試合を観戦していたのは、ナダル2セットアップでの試合中断まで。
正直ナダル時代到来を思わせる、2セットアップでした。
フェデラーのテニスはサンプラスと同じように完全でつまらないと評する人も、いますが私はフェデラーの完璧なテニスが好きでした。フェデラーのテニススタイルは飽きるどころか常にテニスの勉強になるもの。
そんなフェデラーも人間だと思ったのが、全仏での敗戦。
正直フェデラーの試合を多くは観戦していませんが、今年のテニスのプレースタイルを見ると、以前に比べ柔の部分が剛に変わった印象。
バックのスライスを減らしトップスピンを強化。この要因が、対ナダルでのクレーコートだったと思われます。結果それが裏目に出て、ナダルに瞬殺の全仏。剛が増えた
分ミスも多くようになったように感じました。
ここでウィンブルドンの決勝の話しに戻ります。
ナダルは徹底してフェデラーのバックを攻めました。そして見事にこの戦略がはまった。ナダルの強力なトップスピンをバックでの高い打点で押さえ込むことは、あまりにも厳しかった。もっとスライスを多用していたら、どうだったのだろうか?
芝の王者のフェデラーの由縁の一つはネットプレー。しかし、ネットに出るチャンスがなかなかない。フェデラーもナダルと同じようにネットに出る時はバック側にボールを集めていたのだが、思ったようにはいきませんでした。
ナダルは強力なトップスピンとコートカバー能力に長けた選手。
私の印象では、以前はクレー以外ではコートカバー能力が空回りしていた印象があります。脚力があるあまり、足を滑らすことが多かったイメージ。しかし、今回のウィンブルドンを見る限り脚力は能力の限り生かされていた。
ナダルが良くなった点は、サーブとバックのスライスだと聞きました。たしかに、バックの弱点は減っていたと思います。
NHKの解説で福井さんがポジショニングが良くなったと言っていましたが、その関連でステップにも変化があるのでは?と個人的に感じています。
フェデラーがナダルのバックに打ち込みネットに詰めて、ナダルがそれをバックでクロスにパッシングを打った場面(2、3回だと思いますが)がとても印象的でした。フェデラー万策尽きると思えたもの。
中断以降のフェデラーの挽回については見ていないので、動画を見る機会があればまた感想を書きたいです。
フェデラーがこの敗戦をきっかけにどう変わって行くのか楽しみです。ナダルは本当に賞賛に値する勝利でした。
これで今後ますます男子テニス界は面白くなるでしょう。
ちなみにフェデラーVSサフィン戦でのサフィンのフォークアイのチャレンジで思いっきりINの場面で審判も観客も笑っていたシーンは思いっきり笑えました。チャレンジ中にイスに座るは、ラケットは叩きつけるはで、サフィンらしさ健在で愛すべき選手です。
さて、肝心の錦織圭選手ですが、やはりナダルから1セット奪ったことは改めてすごいことだと再認識。錦織圭選手は当然注目ですが、いかんせん休養中なのでこの間に、錦織圭選手情報を探りたいです。
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